• ご先祖様とご縁を大切に、開かれたお寺を目指して

    福昌寺は多摩川流域の緑豊かなこの地に450年程前に建立されたお寺です。
    仏教を通して、人と人をつなげ、学び、皆が幸せな毎日を送れる一助となれるよう努めております。
    年回追善法要や随時行っている定例行事を通して参拝頂き、ご先祖様を偲びながら、お寺に親しみを持っていただけましたら、大変に有難いです。
    皆さまのお参りを心よりお待ち申し上げております。

  • 縁起・歴史

    福昌寺は、比叡山延暦寺を総本山とする天台宗のお寺です。
    開山は天正元年(1573年)、慈眼大師天海大僧正と親交の深かった恵賢阿闍梨と伝わります。
    開山当初は菅野戸呂地区(現野戸呂稲荷神社のあたり)に建立されていたそうですが、
    江戸時代の初期に菅北浦地区に移りました。
    当山の過去帳の最初には中根壱岐守正盛(中根家初代)の名前があります。
    徳川秀忠公の小姓から家光公の代には橘樹、愛甲他五千石の領地の旗本になった人です。
    境内丘上の中根家の墓地には初代正盛の両脇に、四代元宴、五代正美が眠っています。
    大正12年(1923年)の落雷による火災で『江戸名所図会』にも描かれている茅葺造の本堂が焼失してしまいましたが、
    幸いにも恵心僧都作と伝わる御本尊阿弥陀如来像は難を免れ、
    昭和45年(1970年)に落成した現本堂宮殿に安置されています。

    「福昌寺北浦耕地にあり、天台宗にて深大寺の末寺なり。山号は金剛山と号し開山を恵賢といい、その年代詳ならず。寛文年中の検地帳に福生寺とあり。後に文字を改めり。本尊弥陀二尺八寸立像なり。恵心僧都作と伝えられる」

    (『新編武蔵風土記』)

境内案内

武蔵野の自然に囲まれた川崎のお寺